中久木矯正歯科センターの歯列矯正ブログ

日ごろ気になることを書き込んでいきます。医院からのお知らせ、歯列矯正に関することや、それ以外でも。

2010年02月16日

下顎前突への執着

NHKのテレビ番組で、絵を見てそこに秘められた怖さから人間像を見るというものを連続で放映している。この対象となる絵画に、ハプスブルク家がたびたび登場する。ハプスブルク家は家系に下顎前突が多かったことで有名で、顎先が前に突き出し、下唇が上唇を受けるような顔立ちは、彼らの家系図にたびたび登場する。今回登場したスペインに渡ったハプスブルク家も、本家に勝るとも劣らぬ下顎前突の頻度である。当時このような顔立ちが流行しており、絵師が手心を加えたのではないかと邪推したくなるほどの頻度である。遺伝子的にも強く現れるタイプだったのだろう。

スペインのハプスブルク家は、血管が青く浮き出るほどの透き通った白い肌を代々受け継ぐために、近親結婚を繰り返したそうだ。結果下顎前突の形質も守られ、高頻度に発現したのかもしれない。
末裔に当たるマルゲリータ姫と王子の兄妹の肖像は、肌は白いがあまり下顎は出ていない描かれ方だった。姫などはまさに人形のようであり、顎の成長に関しては別の形質が現れたのかと思ったが、王子は4歳で亡くなったそうだ。次に生まれた別の王子は、これまた立派な下顎を以て描かれていたのには驚いた。本当に高い発生頻度であるし、近親婚を繰り返した末の子供であってもこの王子が30代まで生きたのは、遺伝子的に強い形質を多く受け継いだからではないかと思わされてしまう。

最後、マルゲリータ姫もハプスブルク家らしくない顔立ちゆえ早死かと思ったら、20代で結婚するところまで生きたそうだ。番組の最後、エンディングテーマが流れんとする頃にちらりと出てきた結婚後の肖像を見て私は寒気がした。絵師が違うというだけでは済まされない顔貌の変わりようだったからだ。思春期に下顎が旺盛に成長したと思われる。血は争えないのだ。逆に考えれば、遺伝子的に強い形質が現れたから、成人するまで生きることができたのだろうかとも思う。末代に到るまで、ハプスブルク家の何たるやを、当事者が執着した肌の色以上に、下顎が強烈に主張しているように感じられた。最後の最後でさりげなく、タイトル通りに、絵を見る私に恐怖を与えた番組でした。
再放送は10月22日早朝、教育テレビです。












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posted by nakakuki_kyousei at 23:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 歯列矯正 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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